パーマと処理剤について

パーマと処理剤について

パーマと処理剤について

健康毛とダメージ毛の毛髪内部には大きな違いがあります。

 

 

健康毛とダメージ毛の髪の内部には大きな違いがあります。

 

ダメージを受けている毛髪の中間~毛先では、間充物質(分子量約10,000)のケラチンタンパクが失われておりさらにマクロフィブリル(分子量約80,000~100,000)のケラチンタンパクが損傷しています。

 

このようなダメージ毛に対してきれいなウェーブを表現するためには、適切な処理剤が必要となります。

 

前処理、中間処理、後処理それぞれの有効性を見ていきます。

 

前処理について

 

健康毛は、キューティクルがあることによって疎水性の性質を持っています。

 

ダメージ毛になると、キューティクルがはがれ水になじみやすい親水性の性質に変化します。

 

ヘアカラーなどを繰り返してダメージを受けた髪は根元~中間~毛先で髪のダメージに差があるため、性質の異なる部分が混在することになります。

 

髪の状態とダメージ度に合わせて前処理の方法を変え、出来る限り髪を本来の性質に戻すことが前処理の行程において重要になります。

 

<ダメージの少ない部分>

CMC、マクロフィブリルの間に浸透できる低~中分子のケラチンタンパク(間充物質)を補う

 

<ダメージの大きい部分>

CMC、マクロフィブリルの間に浸透できる中~高分子のケラチンタンパク(間充物質)を補う

コラーゲン、ヒアルロン酸、ヒドロキシプロリンなどの保湿成分やエモリエント成分で潤い、やわらかさを与える

ハイダメージ成分にはさらに高分子タンパク、および皮膜効果のある成分などで擬似キューティクルをつくりコートする

 

加水分解ケラチン
羊毛由来のケラチンタンパクです。分子量の小さいものから大きいものまで、 いろいろな種類があります。ダメージの大きい部分には、低分子のケラチンよりも高分子(分子量約10.000)のケラチンが効果的です。

 

加水分解コラーゲン
構成アミノ酸の3分の1をグリシンが占めているのが特徴です。また、ヒドロキシプロリンやプロリンも多く含まれているため、高い保湿力、柔軟性を持っています。

 

加水分解卵殻膜
卵の薄皮を粉砕したもので、アミノ酸組成が毛髪と類似しているケラチンタンパク。(表1参照)そのため髪へのなじみがとても良いのが特徴です。またウェーブ形成に不可欠なシスチンを多く含んでいるため、ダメージ毛が失ってしまったケラチンタンパクを補うのに最適です。

 

【前処理のポイント】

・間充物質(アミノ酸、タンパク)の補給と固定

・親水性を疎水性の状態にし、出来る限り髪本来の性質に戻す

 

中間処理剤について(※化粧品であるカーリング剤の場合)

 

中間処理で使用する酸リンス剤は、1剤のアルカリを中和、除去するためにリンゴ酸・クエン酸・コハク酸などの有機酸が配合されています。残留アルカリの影響をなくし、2剤の働きを効果的にします。

 

1剤処理後は、髪がもっとも膨潤した状態で、ウェーブ形成に必要な間充物質の代わりとなる分子量の大きいタンパク(ケラチン・コラーゲンなど)が毛髪内部に浸透しやすい状態です。

 

これを利用して、タンパク(ケラチン・コラーゲンなど)を補給することも中間処理の重要なポイントです。

 

【中間処理のポイント】

・残留アルカリの中和

・膨潤状態でタンパク(ケラチン・コラーゲン)を補給する

 

後処理剤について

 

パーマ処理後の髪のpHは、中間処理や2剤処理をしても、弱アルカリ性~中性でイオン結合が切れている状態です。

 

pHを等帯電(pH4.5~5.5)にして、イオン結合を元に戻す必要があります。

 

また、前処理で間充物質を補給しても、パーマ施術中にそのケラチンタンパクがある程度流出してしまいます。ウェーブを保持するために後処理でもしっかりと間充物質を補給することが重要になります。

 

ダメージが小さい部分 … 分子量の小さいタンパク(ケラチン・コラーゲン)を補給する。

ダメージが大きい部分 … 分子量の大きいタンパク(ケラチン・コラーゲン)を補給する。

毛髪細胞膜複合体(CMC)成分と擬似キューティクル成分が配合されているトリートメントで毛髪表面を変化させ、ダメージした親水性の髪を疎水性の状態に戻す。

 

【後処理のポイント】

・髪本来のpHに戻す

・間充物質(アミノ酸、タンパク)、毛髪細胞膜複合体(CMC)成分の補給による修復

・擬似キューティクルをつくり、髪を親水性から疎水性の状態に戻す