


ビオチン(ビタミンB7またはビタミンHとも呼ばれる)は、ビタミンB群に属する水溶性ビタミンの一種です。
主な効果には以下のものがあります。
・皮膚や粘膜を正常に保つ
・身体の健康を支える
ビオチンは糖質やアミノ酸、脂質の代謝を助けます。アミノ酸はタンパク質の原料なので、タンパク質で構成される皮膚や粘膜の健康を保つにはビオチンの存在が必要不可欠です。
ビオチンの摂取量は1日あたり50μgが目安です。(12歳以上の男女共通の摂取目安量)
水溶性ビタミンのビオチンは尿として排出されやすく、仮に50μg以上摂取しても健康被害の心配はありません。
ビオチンは体内で合成できないため、食事やサプリメントでの摂取が必要です。
健康な人がごく普通の食生活をする分には、ビオチンが不足することはほぼないと考えられています。
というのも、ビオチンを含む食品は種類が多く、50μg/日という摂取目安量も普段の食事で簡単にクリアできるからです。
ビオチンを摂取するのにもっとも手軽な食品は卵(卵黄)で、卵黄たった1個で約60μgのビオチンが摂取できます。(生卵白にはビオチンの吸収を阻害するアビジンが含まれるため、全卵に含まれるビオチンは約25μgとなります)
卵以外にもビオチンが豊富な食品は多いです。
よって食事量を極端に減らさなければ、ビオチン不足を心配する必要はないと言えるでしょう。
ビオチンは普通の食生活で不足することはほぼないとお伝えしました。
しかし持病などで長期にわたり薬を服用すると、薬物の相互作用でビオチンの吸収が低下することも。
ビオチンの代謝に影響を及ぼす可能性のある薬としてよく知られているのが、抗けいれん薬です。
また合成抗菌剤や抗生物質、長期の血液透析などもビオチン合成の低下が報告されています。
・卵(卵黄)
・卵(全卵)
・しいたけ(乾燥)
・鶏レバー
・落花生(生)
・まいたけ(生)
・納豆
これらの食品はスーパーで手軽に購入できるものばかりです。価格変動も少なくお財布にも優しいので、ぜひ日頃の食生活に取り入れてみてください。
水溶性ビタミンであるビオチンは尿として排出されやすく、過剰摂取による健康被害は心配ありません。
とはいえ、ビオチンばかり意識した食生活ではほかの栄養素に偏りが出やすくなります。育毛のためにはアミノ酸(タンパク質)や亜鉛、ビタミン類などの栄養素もバランスよく摂取することが大切です。
健康維持を助ける効果は期待できますが、ビオチンを多く摂取したからといって白髪が劇的に改善するわけではありません。
白髪が増えるのは栄養不足や老化、ストレスなどさまざまな原因が関係します。栄養バランスを考えることはもちろん大切ですが、同時にそのほかの原因に合った対策も求められます。
サプリメントは「栄養補助のための食品」なので、飲んだからといって薄毛が改善するわけではありません。
薄毛の原因には遺伝や男性ホルモン、生活習慣などさまざまな要因が複雑に関係し合います。ビオチン不足だけが薄毛を誘発するわけではないので「ビオチンサプリで薄毛を治そう」と考えるのは少々早計です。
それよりも生活習慣の見直しや適切なヘアケア、薄毛治療の方が薄毛改善に有効です。